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コンサートを振り返って~その1

コンサートが終了したので、私が今回の出演に際して考えたことを少しずつ書いていきたいと思います。

とりあえず、ありがちな”バッロクおたく”にはなりたくなかった・・・のです031.gif

これはどういうことかと言いますと、知識だけであの演奏家はあ~だとかこ~だとか言うアマチュアのピアニストや指導者のなんと多いことか。

ご自分が話している演奏家や演奏の考えを理解できるレベルに自分があるとお思いなのでしょうか?
申し訳ありませんが私はそういう方たちはすぐにわかりますので、極力言葉を交わさないようにしています。

私はそういう考え方はしたくないからです。

現実問題、演奏には上手い下手はありますが、何かと比べてこうだ・・・という否定的な考え方は自己満足のなにものでもありませんよね。

自分と音楽の世界があってこその演奏・・・・と考えています。

”バリバリと弾く人が評価されたみたい”とか”コンクールのレベルが・・・”など、音楽の世界ならではの会話がありますが、そんな事は全く大切なことではないと思います。

よくマニアックな曲を弾かれる方も時々いらっしゃいますが、聴いて下さる方に伝わる演奏ならば問題ありませんが、そういう場合、やはりご本人の自己満足で終わるケースが多いのです。


ですから、今回チェンバロを習いに行くことはしませんでした。
習ってしまっては自分で考えることが少なくなるではありませんか。

”例えチェンバロっぽくなくても自分で考える”これが今回の勉強でした。

日本人は外国人に比べてすぐ答えを見つけようとする傾向にあると思います。
経験上、先生に指示すれば指導をしてもらえますが、それでは自分で考える力はつきませんよね。
習ったことを現実化するという作業になり、そこに創造性が生まれるのか・・・。

確かに先生に指示し、レッスンで弾いていれば緊張にもなれますしチェンバロにも慣れたと思うのですが、私はそうしたくなかったのです。

結局昨年の夏と今回のコンサートの2回が人前でチェンバロを演奏する機会でした。

これはこれで、私にとっては通過点でしかありません。

”バロックおたく”というよりは、もっと私らしい形で音楽史を勉強したくなった・・・という感じです。
by hibikore-koujyo | 2010-03-15 00:25