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チェンバロのコンサート~フランスの作曲家達との出会い

27日(金)HAKUJU HALL(白寿ホール)にて”チェンバロの日・スタイリッシュな鍵盤のミューズ”、曽根麻矢子さんのコンサートを聴いてまいりました。

こちらHAKUJYU HALLの企画はとても凝っていて、リクライニング・コンサートシリーズといって座席の背もたれが倒れるリクライニングシートが選択できるホールになっています。

私と友人は残念ながらチケット購入時にすでにその席は完売していましたので選択の余地は無し(笑)。曽根さんもおっしゃっていましたが、少し角度を変えて聴くことで、いつもコンサートで聴く音楽とは異なるのではないかと興味はありますね。いつか何かのコンサートでリクライニングシートに座ってみたいものです。

さて、この日の曽根さんのプログラムはALLフランスものでした。
Bachのイメージが強いので、どのような演奏をされるのか楽しみでした。

私はまだバロック時代のフランスの作曲家の作品は演奏したことがないのですが、装飾音を巧みに使った華やかさとやわらかさを兼ね備えた、また一味違った素敵な音楽の世界でした。

ダングルベール、ロワイエ、デュフリ、ラモー、クープラ・・・この日の作曲家達です。

ラモー、クープラン、ロワイエしか知りませんでしたが、曲はほとんど初めて聴くものばかり。
私にとって新鮮で刺激を受けたコンサートでした!

それにしても、曽根さんの演奏は独特なリズム感で聴く者をぐっと音楽に集中させます。
もちろん彼女自身が相当集中しているのは明らか。

この日は全て暗譜で演奏されていました。
ピアノのコンサートならば暗譜なのですが、チェンバロは楽譜を見て演奏される方もTVで見て知っていたのでそのレパートリーの多さにも驚きました。

単純に全ての曲が頭に入っているということですから・・・。
そしてその暗譜に揺らぐ隙がない・・・ということも、曽根さんの凄いところです。
素晴らしいというより、”凄い”・・・と思ってしまいますね。
彼女の世界がさわやかに駆け抜けた素晴らしいコンサートでした。
by hibikore-koujyo | 2010-05-29 17:59